海が見たくて

突然海が見たくなって歩きだした。

自転車なら数分で着くところだけど、私の大っ嫌いな国道なので歩く。歩いたほうが脂肪も燃えそうだし。

行く先は父の生家があった場所なんだけど、思えば歩いてこっちの方へ行ったことが無かった。いつも車だった。このあたりに住んでいた同級生も通学は路線バスだった。

大きな都市へ行くほど「近所」の距離感が長くなる。この人っ子ひとりいない所でも私の感覚ではまだまだ近所。この距離の移動が車やバスだったのかと思うと絶対田舎の人ほど足腰弱いかも知れないね。

のどかな田舎道のはずが、ダンプやトレーラーが猛スピードで通り抜ける。ぜんぜんのどかとは程遠く。

もっと先へ行きたかったけど、歩道が切れて先へ進むのは危険と思ったので引き返した。


本当は海を見ながら食べようとおもっておにぎりも持ってきていたのに・・・。


車さえ来なきゃいい道なのに・・・。